会いたい、ただそれだけのことなんです。







「悠夜!私たち、二人で帰るから悠夜は一人で帰ってくれる?お願い!今日だけだから!」




心桜が顔の前で両手を合わせて目を瞑る。




悠夜は少し驚いていたが、すぐに我に返った。




「あぁ、いいよ。心桜なら誰とでも仲良くできそーだし。」




「ありがと!行こ、りんねちゃん!」




「あ、うん!じゃあまたあとでね、悠夜!」




今一瞬、心桜の目が冷たかった気がする。






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