会いたい、ただそれだけのことなんです。







「お茶持ってきたわよ~!では、ごゆっくり!」




にっこりと微笑むその顔は、悠夜と違って全然作られたものではなかった。




……優しそうな人だな。




「ありがとうございます。」




そう言いながらぺこりと頭を下げると、その人は部屋のドアを閉めた。




「ところで、ずっと気になってたんだけどあの人って家政婦さんか何か?」




「家政婦じゃないよ!お母さんだよ!」






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