勉強おしえてください 〔完結編〕
3 ついに河野みうとの関わりがなくなる?!
私と拓斗はこれまで通りの仲で喋ってたりして更に仲が深まってきた感じがする。
そう思うのは私だけだろうか。それは、少し不安になる。
例え相手がそう思っていなくても私の気持ちは変わらない。
江野みうとは中学校以来全然話していない。別にそれでも構わない。もう私はもうみうとは、関わらない事にする。
あれから一週間が過ぎた。
学校に行っても、私自身が忙しくて拓斗とろくに話もできないし、私が暇になると今度は拓斗が忙しくなり、話しかけると悪いなと思っていつも話しかけられない。
私だっていつも暇なわけじゃないから、話す機会は、減る一方だった。
ある日かおる先生が言った。
「来週から部活動が始まるので、この時間は、みんなが何の部活に入りたいのか聞いて、あまりにも人数が多かったら、他の部活に入ってもらいます。みなさんいいですか?」
「はーい」
私は隣にいる拓斗と同じ部活に入りたいな。そう思っていたけど、入りたい部活が違ってたら、しょうがない。そう思いながら、拓斗に聞いた。
「ねぇ拓斗君。」
「なーに?」
「拓斗君は、何部にはいりたいの?」
「うーん、テニス部かな。」
「えっ!ホント?私もテニス部に入りたいなって思ってたんだ。」
「そうなんだ、じゃあ一緒の部活に入れるね。」
「うん!」
私がテニス部に入りたいと思っていたのは本当のことだった。
でも、拓斗と同じ部活に入りたいのもNoとは言えないくらい本当の事だった。
もう決めた、何があってもテニス部に入ることを。
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