* Wonder-room…No.7 *
最近 会社に行くと少し変化があった。社員さん達が 私に挨拶してくれる様になったからだ…

今までは 私が通り過ぎても 無視もしくは 小さな声での陰口だったので、嬉しい変化だ…

「煌さん、私嬉しい…」

「やっと姫の実力が認められて来た成果だよ。みんな遅すぎるけどな…俺は最初から姫は光っていたから 当然の事だけどね!」

って言いながら 手の甲にキスをする…
相変わらず王子は 私にキスをするけれど、絶対に唇にはしない

もし そうなるなら断固拒否するけれどね…

それと 少し変な事がある…
お兄ちゃんが 最近私に隠れて 何かしているみたい。直接聞いてはいないけれで、隠し事をしているのは確実だ

煌さんに聞いても 知らない感じで、少し気になる…もしかして 彼女が出来たとか?それで、私に言うの照れ臭いから、内緒にしてるとか?

今日 お兄ちゃんに聞いてみる事にする。一緒に住んでいる事だし、やっぱり隠し事されるのは ちょっと嫌だしね…

会社から帰って来たお兄ちゃんに、ご飯の準備をして、一緒に食卓につく。今日のご飯はハンバーグ。私も中々 料理のレパートリーが子供メニューを中心に増やしている

「ねぇお兄ちゃん、私どうしても知りたい事があるんだ…」

「ん?寧々何?お兄ちゃんなら 何でも答えられるから聞いてよ…」

「ホントに?何でも答えてくれる?」

「ああ」

「寧々に隠し事してるでしょ?何隠してるの?」

「ぶっ。隠し事なんてしてない。気のせいだよ…」

「お兄ちゃん汚ない…」

「ごめんごめん。寧々が面白い事言うから…」

「本とに?」

「寧々に隠し事なんてしないよ…」

「嘘ついたら、お兄ちゃんとは絶交するからね…」

「///ああ。ちょっと俺 用事思い出したから出掛けて来る。ハンバーグ旨かったご馳走さま。ちゃんと戸締まりして、寝とくんだぞ…じゃあ行って来る」

「わかった…お兄ちゃん気を付けてね!」

お兄ちゃんは慌てて出掛けたけど、やっぱり何かあると私は思い…嘘を付かないといけない何かに 気になるけど、いつかお兄ちゃんは話してくれると信じて 忘れる事にした…



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