* Wonder-room…No.7 *
パーティーは1階のカフェテリアであるようだ。

このマンションはお洒落だ。それに食事付きで リーズナブル。私にぴったりだと思う。

だから、早く契約したかった。怪しげな契約書だけがネックだったが、都合の悪い事は見なかったことにした。

「君が新しいNo.7?」
突然 後ろから抱きしめられながらの質問は止めて欲しい。しかも 誰なのかもわからない。

「あの…私寧々です。よろしくお願いします‼あなたの名前も教えて欲しいです。」

「ん、寧々。抱き心地はまずまずだったよ。顔見せてくれるかな?」

くるっと回転させられ 顎をくいっと上げられ見上げると…美男子!超タイプっ。どうしょう。胸が勝手にバクバクと激しく暴れ出す

「フフ、惚れちゃった?僕の事知りたい?」

甘い低めのボイスは聴覚を 甘いフェイスは視覚を 脳をダブルでダウンさせる。

ああ…駄目だ…息が苦しい。私死ぬの?

「はいは~いストップ。ズルはなしだよ。No.5の煌(きら)」

「いいじゃないか。寧々はみんなのものだし。軽い挨拶だよ」

何故かあれ?って思う事を言われた様な…?

チュッと 口にキスをされて ここに来てからの記憶が一瞬で吹っ飛んだ。
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