人間発注書
「わかってるよ」


「本当に? ここの所元気ないし、瑠菜との関係もどうなってるのか微妙そうだし、大丈夫?」


瑠菜との関係が微妙と言われた俺は更に落ち込んでしまいそうになり、どうにか気分を立て直した。


「俺と瑠菜との関係よりも、お前らはどうなんだよ?」


そう聞いた瞬間、ミホコの頬が赤く染まった。


分かりやすさは変わりないようだ。


「まぁ、普通……かな?」


「普通ってなんだよ、普通って」


最近は俺の事に付き合わせしまっているせいで、新人も忙しいだろう。


「連絡は毎日くれてるから」


頬を赤らめたままそう言うミホコに俺は聞くんじゃなかったと少しだけ後悔した。


どれだけ忙しくても、新人はミホコへの連絡を忘れていなかったようだ。


関係は順調らしい。


「幸せそうで羨ましいよ」


そう言い、思わず盛大なため息を漏らしてしまった。


ミホコは首をかしげて申し訳なさそうな表情を浮かべている。
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