sweet voice
伸二くんと話してはいるものの、どこか上の空だった。


荒井さんに、伸二くんとつきあってることがバレちゃったな・・・


気まずいような、でもこれで良かったような、複雑な気持ちだった。


「花音さん、焼きそばと焼きうどんならどっちが好き?」


「焼きそば!」


「なんかさ、焼きそば食べたくない?」


「そんな簡単なのでいいの?」


「シーフードとか入れて、豪華にすればいいじゃん」


「いいねー」


これでいいんだ。


一緒に過ごす時間を少しずつ積み重ねていけば、それに比例して伸二くんをどんどん好きになってくはず。


そして、きっと楽しい毎日が待ってるはず。


その日の夜は、焼きそばとビールっていう最強コンビを満喫して、伸二くんに抱かれて、愛されてる実感がわいてきた。


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