晴れのち曇り ときどき溺愛
 それは勿論美味しくて、口に入れる度に美味しさと共に幸せが溢れてくる。

「美味しいね」

「本当に美味しいわ。あのね、美味しく食べている時に申し訳ないんだけど梨佳にお願いがあるの」


 サンドイッチの美味しさを堪能している私を見つめ、サンドイッチをトレーの上に置くと神妙な声を出した。少し伏せた顔が清楚で綺麗だと思った。

 玲奈はモデルだと言われても可笑しくない美貌の持ち主で入社時から秘書課に勤務している。入社一週間で告白された数が歴代一位という輝かしい?伝説まで持っていて、顔だけでなくスタイルも抜群で人当たりもいい。英語、フランス語も堪能という才女だった。


 玲奈は何でも話せる同期であり、私にとっては大事な友達。玲奈からのお願いなら出来ることならしてあげたいけど、玲奈は何をさせても完璧だから、私が玲奈に甘えてお願いすることはあっても、玲奈がお願いなんて今までにないことだった。


「玲奈がお願いとか珍しい」

「仕事が好きで続けていきたいと思っていることは梨佳も知ってるよね。でも、私の両親は古い考えを持った人だから、結婚して、会社を辞めて家に入ることを望んでいる。で、私はお見合いをさせられる」
< 6 / 361 >

この作品をシェア

pagetop