一生に一度、言いたかった言葉
仕事が終わり、外に出た。

雨は降ってなかったが、どんよりしている。

ラブホテルの入り口に、今朝のホストが突っ立っていた。

「透子さ~ん!今日時間ありますか?」

お出迎えかよ。

「別にないけど。」

「じゃあ、フルコース行きましょう!」

本当に客にするつもりか?

「あ、透子さんには、一銭もださせません!」

しゃーない。一回だけ行くか。

やる気なく、ホストに着いていった。
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