ねぇねぇ、聞いて。
「仁華をいじめた子達。・・・・・・・ちゃんとけじめつけないといけないんじゃない?」


けじめ?


なんで、私が。


ここにいたら幸せなのに?


わざわざ帰って何を言えばいいの?


「分からない。何でそんなことするのか。」


「仁華が。仁華が後から後悔するからよ。一度、帰ってきなさい。その後、どうするか決めましょう。」


そう言うとお母さんは電話を切った。


色々言わたけど、結局は一度帰ってこいっていうこと。


もう、帰りたくないのに。


嫌だ。


また何かされるのかもしれない。


怖い。


怖い。


「仁華ー?りっちゃん来たわよー?」


おばあちゃんが下から私を呼ぶ。


「はーい。・・・・・・今行くー。」


自分の部屋から玄関に向かうと律希が立っていた。


付き合う、ようになってから会うのはこれが初めて。


どんな顔したらいいのかな?


なんて、言おうかな。

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