小さなポケット一杯の物語
第三章:老人からの贈り物
この年の七夕の朝は気持ちいい程の快晴だったの!
鳥居の前まで来ると、すでに先客が…。

『コロ!』

それは懐かしい声だった。

『(優さん…。)』

茜は、一年ぶりにまた会えた事が嬉しくて言葉にならなかったの。

『あれ?茜…さん?』

優さんは、またボ〜ッと突っ立っているだけの茜をみつけて声をかけてくれたの。
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