小さなポケット一杯の物語
第七章:最後の願いの行方
『どうして…。』

『これからどんな生活が待っているかわからない。一緒にいたら茜は苦労するだけだ。
このままだと茜名義の物まで押さえられかねないし…。
ゴメンな…幸せにしてやれなくて…。』

そう言って彼は茜の手をギュッと握ったの。

『こんなの嘘よ!待ってて!茜がなんとかするから。』
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