魔王木村と勇者石川
納得がいかず暴れる冬城である。
それを心底可笑しそうに笑う早本が、やがて優しくその冬城の坊主頭を撫でた。
「まあ、たまにはこのメンバーでまったりするのも良くね?」
「えー」
「それにさー、お前まで居ないとなんか………なー弦野?」
「うん」
「えっなになに?」
良いことを言われると思った冬城は、身を乗り出す。
が、
「ここって、平和すぎる」
「だね」
「俺は問題児かよっ!」
こうして今日もちょっとしたトラブルが舞い込む。
「あっ、ていうか冬城。またイチゴミルク飲んだだろ!」
「えっ、そうだっけ?」
「折角の休みなのに、仕入れなきゃいけないじゃん」
「めんごー」
そう、本当にちょっとした。
オマケ① ~置いてかれたっす!~完