同居人は国民的アイドル
いつまでもギャーギャーうるさい二人に嫌気がさして、少し大きめの声でそう言った…………けど。
「そうだよね〜。
『一緒に住んでる』んだもんね〜」
…………まじでこいつらうぜえ。
「お前らほんといい加減に…………」
「れ〜ん」
そろそろ限界が来て一喝しようとすると、誰かに名前を呼ばれた。
あーー、もう、なんだよ。
「なに」
イラついたまま振り返ると、そこにはいつの間に戻ってきたのか、バカ希の姿。
ニヤニヤしたバカ希の手には、なぜか俺の携帯が握られていて。
まさか、こいつ…………