同居人は国民的アイドル
…………この体勢はいろいろとまずい。
どうしよう………と思っていると、私はあることに気がついた。
…………なんで私の下に廉くんがいるの?
落ちたとき、階段側にいたのは私だった。
だから、そのまま落ちれば私が下敷きになるはずなのに…………
もしかして廉くん…………
「おい」
突然低い声で下から呼びかけられ、考え事をしていた私は我に返った。
呼びかけた廉くんは、呆れた顔で私を見上げている。
「……えっ?」
「重い」
………………