同居人は国民的アイドル
「なに?」
廉くんがもう一度私に聞いてくる。
うう…………これは…………
ええい、もう正直に言うしかない!!!!
「い…………っ、」
「い?」
「……い…………、一緒に寝てください!!」
勢いよくそう言い、ばっと廉くんに頭を下げる。
「…………はぁ?」
案の定、頭上からは困惑したような声。
恐る恐る頭を上げると、ぽかんとした廉くんの顔があった。
廉くんもこんな、鳩が豆鉄砲を食らったような顔するんだ…………
………って変なとこに感心してる場合じゃない。