海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
2年生になってから相葉先生の事をどんどん知って、


最初は嫌いだった相葉先生の事を、あっという間に大好きになったんだ。



憧れなんかじゃなくて、異性として本気で好きになった。


何回も何回もフラレて、何回も何回も泣いたけど、それでも諦められない位大好きになったんだ。


こんなに誰かを好きになった事なんて、一度も無かった。



その気持ちは3年生が終わろうとしている今も、全く変わらない。


高校生活の大半を使ったこの気持ちに、後悔はない。



「もう最後だし、バレンタインデーにはチョコを渡そうと思うの。」

そう言った私に、


「いいと思うよ!」

と、二人とも賛成してくれた。



「最後まで、後悔しないように自分の思う通りにしたらいいと思う。」

二人のそんな思いが、更に私の背中を押してくれた。



“後悔しないように”


この気持ちだけで、今の私は動いていると思ったけれど、


よく考えてみれば、相葉先生を好きになってから、いつもそれが原動力になっていたような気がした。



「うん、頑張るね!」

私は二人に向かって、元気に笑いかけた。
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