海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
「今までみたいに俺の傍で支えて欲しいんだ。仕事もどうなるか分からないし、すぐに結婚なんて出来ないけれど、それでも一緒にいて欲しいんだ…。」


大和の言葉を聞いて私は少しだけ彼と離れると、間近にある彼の顔を見上げながら答えた。


「そんなのもちろんだよ。すぐに結婚して欲しいなんて、私も思っていないよ?」

「本当に?いいの?」


不安げに私を見つめる大和に、


「うん!」


私は笑顔で答えた。


そして大和はもう一度私を引き寄せると、きつく抱き締めながら囁いた。




「ずっと俺の傍にいて欲しい。」



大和が言ってくれた、私がずっと待っていた言葉に胸がいっぱいになったように感じて、



「ありがとう…。」


私も背中に回した手で、強く強く彼を抱き締めた。



来年も、


そのまた次の年も、


これからもずっと大和と一緒にいられるんだって、私は幸せな気持ちでいっぱいだった。



大和との新しい生活を手に入れられる事に、私は心から安堵していた―…
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