Only Three Months
DANCE PARTY
ついにやってきた、姫が来る日。
エドの“お姫様の相手、誰だと思う?”に何回付き合ったか。

女子の化粧、半端ない。
限度ってものがあるだろう、限度が。

オレが必要最低限知ってる女子が分からない。
今の顔だと、オレの知ってる人と一致しない。

男子も決めすぎ。
香水の妙な匂いを振りまいてるヤツがいる。
キツい匂い、苦手なんだよな。

オレは想定通りの恰好。
黒ジーパンに白シャツ、黒ジャケット。
パッと見た感じだと浮いてる感じはしないはず。

それでも、学校に着いてすぐ教師に怒られた。
とりあえず聞いてるふりさえしておけば、解放される。


「マイク!」


教師から解放されたオレを、エドが迎えに来た。
準備あるからって、一緒に登校するのを拒否してきたくらいだ。
相当、決め込んでる。

教師と同じように、上から下まで観察されて。
エドにされるのは別に不快じゃない。
社交ダンスの授業とかでもよくやってること。


「ホントにジーパンで来たんだね、カッコいいけど」
「オレがタキシード着ると思ったのかよ」
「ちょっとは思ってたよ!」


“ちょっと”ね。
可能性低いのは分かってたんだ。


「で、マイク、オレカッコいい?」
「カッコいいよ」
「ありがとう」


エドは、女顔がコンプレックスらしい。
それで、正装のときはいつもオレに“カッコいい?”って聞いてくる。


「誰が選ばれるんだろうね」
「変人じゃなかったらいいよ」


エドは気になって仕方ないらしい。
このダンスパーティーで誰が姫と踊るのか。
まぁ、そのことずっと聞いてきてたもんな。


「あ、あのタイプはないよ。
 お姫様のタイプじゃない」
「そんなのどこで分かるんだよ」
「雑誌」


姫のことは調査済みってか。
アイドルみたいに扱われて、雑誌とか出版されてるしな。
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