許婚のいいなり
するとお父さんはいきなり私の方をグリンって、こっち向いたのよ。あの首の曲がり具合、絶対折れたと思ったよ。
でもお父さんの首はグキッて音立てただけで痛って言っただけだった。
しばらく私とお父さんは見つめあってて、するとそれを見ていたじっさんが、
「君がせんりちゃんかい?」って言ってきた。
ウチは「は、はい。ウチがせんりですけど」って答えたのよ。

今まで黙っていたお父さんが急に「お前には許婚がいる」って言い出したんだよ!
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