君は生徒、愛してはいけない

化粧とドレス



ーーーーーカランカランーーーーー

ドアについた鈴が鳴って、
少し控えめなドレスを着た女性が俺たちに気付いた。


「いらっしゃ、、」

女性は驚いた顔で言葉を失っている。

俺は目を疑った。


青山華だ。

それらしい化粧をして学校にいる時より何倍も大人に見えた。


「お前こんなとこで何して、、」

俺が言い切る前に青山が駆け寄って来た。


「先生〜!久しぶり!元気?」

今朝出席をとった時の青山とは表情がまるで違ったので戸惑った。


店の奥からママらしき人が出て来ておしぼりを出しながら優しい顔で言う。

「あら、華ちゃんのお知り合い?」

「高校の時の先生なんです!」


「え!渉の教え子なの?めっちゃカワイイじゃんー!いくつ?」

と哲平。


俺はすぐに状況を理解した。


いま目の前でドレスを着ているのが青山華で、

彼女は年齢を偽ってスナックで働いているーーーー


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