難攻不落な彼に口説かれたら
「高かったでしょう?ホントにいいの?」

躊躇う私に仁はいつもの調子で言う。

「雪乃がつけないと、ゴミ箱行きになるからね」

こう言えば私が素直に受け取るのをわかっているのだ。

「ありがとう。でも……私、何にも仁にプレゼント用意してない」

「雪乃をもらうからいいよ」

耳元で仁が甘く囁く。

その声にゾクッとした。

仁って感情とか想いとか口にしないタイプかと思っていた。

でも、実際は態度でも言葉でも自分の想いを私に伝えてくれる。

そのことがすごく嬉しかった。

仁の胸に頰を寄せると、彼は私を抱き上げ寝室のベッドに運ぶ。

「好きだよ」

私を見つめ囁くように告げると、彼は私のバスローブを脱がして、身体中にキスの雨を降らしていく。
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