難攻不落な彼に口説かれたら
そう言って不敵に笑うと、古賀さんは苦笑した。

「十年後はお前に顎で使われてそうだな」

それからランチを食べ終わると、古賀さんは腕時計にチラリと目をやる。

「俺はそろそろ客先行かないと……」

「俺も戻ります」

古賀さんと一緒に席を立つと、店の前で彼と別れた。

すぐに社に戻ると、受付で六歳くらいの女の子が騒いでいた。

髪はポニテールにしていて、真っ白なフワフワのコートを着ている。

「だから、経営企画室ってどこにあるの!」

ピョンピョン跳ねながら喧嘩腰で言う女の子。

「お嬢ちゃんのお名前は?」

受付の女の子が笑顔で応対するも、「あなたには教えてあげない」と言ってソッポを向く。

気が強くてなかなか手強そうだ。

ひょっとして……。
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