難攻不落な彼に口説かれたら
そんな雪乃を満足げに見てキスを終わらせた。

「……もう、ここ会社なのに!」

やっと話せるようになった雪乃は、頰をピンクに染めて怒る。

そんな彼女の頰に触れながら、俺は意地悪く告げた。

「会社じゃなかったら抱いてたよ」

俺のセリフに雪乃は黙り込み、身体が沸騰してるのかっていうくらい全身真っ赤になる。

俺の言葉ひとつでこんなに動揺して……。

本当にウブだな。

雪乃が愛おしいから、ついからかってしまうんだ。

彼女には悪い男に捕まったと諦めてもらうしかない。


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