難攻不落な彼に口説かれたら
社長室には、俺の上司になる古賀秀介さんがすでにいた。
まず叔父に挨拶すると、古賀さんに目を向けた。
『叔父さん、お世話になります。片岡仁です。よろしくお願いします』
右手を差し出して古賀さんに挨拶すると、彼はにこやかに俺の手を握ってきた。
『経営企画室長の古賀秀介です。よろしく』
初対面の印象はいい。終始笑顔で場を和ませるタイプだ。きっと部下にも慕われているだろう。
叔父から俺を日本に呼んだ理由を告げられた。
『仁、急に日本に呼んですまなかったね。実は最近身体に異変を感じて病院で精密検査を受けたんだが、パーキンソン病と診断されてね。まだ症状は軽いが、来年の三月末で辞任しようと思う。後任には古賀君の父親の古賀専務を据えるつもりだ。それで、ゆくゆくは君に継いで欲しい。私には息子はいないしね』
まず叔父に挨拶すると、古賀さんに目を向けた。
『叔父さん、お世話になります。片岡仁です。よろしくお願いします』
右手を差し出して古賀さんに挨拶すると、彼はにこやかに俺の手を握ってきた。
『経営企画室長の古賀秀介です。よろしく』
初対面の印象はいい。終始笑顔で場を和ませるタイプだ。きっと部下にも慕われているだろう。
叔父から俺を日本に呼んだ理由を告げられた。
『仁、急に日本に呼んですまなかったね。実は最近身体に異変を感じて病院で精密検査を受けたんだが、パーキンソン病と診断されてね。まだ症状は軽いが、来年の三月末で辞任しようと思う。後任には古賀君の父親の古賀専務を据えるつもりだ。それで、ゆくゆくは君に継いで欲しい。私には息子はいないしね』