甘え下手の『・・・』
『あとは変わり者同士好きにやってください』
そう言って今井さんはフロアを出ていった。
私は急に力が抜けて椅子に座り込んでしまった。
「大丈夫か?」
「あぁ、うん、ごめん、大丈夫…」
「大丈夫じゃないだろ」
腕を引っ張り立たせてくれる。その腕を離さないまま向き合う。近い距離に恥ずかしくなったが
「筧くん」
視線を合わせ声をかけると「ん?」と答えてくれる。
「筧くん、ごめんね、私、逃げてた。自分の気持ちから、筧くん、失いたくなくて」
ゆっくり話す私に筧くんは何も言わず聞いてくれていた。掴まれた腕は離されいつの間にか私の手を握っていてくれていた。
「素直になれない私にいつか呆れちゃうんじゃないか、嫌になって離れちゃうんじゃないかって、そう思ったら怖かったの」
握られた手に力が入った。
「筧くんがいなくなったら、『一人で大丈夫』なんて考えられないって思った…ぜったい耐えられないって…」
「いなくなるわけねぇだろ」
そう言って今井さんはフロアを出ていった。
私は急に力が抜けて椅子に座り込んでしまった。
「大丈夫か?」
「あぁ、うん、ごめん、大丈夫…」
「大丈夫じゃないだろ」
腕を引っ張り立たせてくれる。その腕を離さないまま向き合う。近い距離に恥ずかしくなったが
「筧くん」
視線を合わせ声をかけると「ん?」と答えてくれる。
「筧くん、ごめんね、私、逃げてた。自分の気持ちから、筧くん、失いたくなくて」
ゆっくり話す私に筧くんは何も言わず聞いてくれていた。掴まれた腕は離されいつの間にか私の手を握っていてくれていた。
「素直になれない私にいつか呆れちゃうんじゃないか、嫌になって離れちゃうんじゃないかって、そう思ったら怖かったの」
握られた手に力が入った。
「筧くんがいなくなったら、『一人で大丈夫』なんて考えられないって思った…ぜったい耐えられないって…」
「いなくなるわけねぇだろ」