甘え下手の『・・・』
「…どうしようもないくらい…」

キスの合間の息と一緒に陸斗が吐き出す。

「どうしようもないくらい、瑞希が愛しい…」

「陸斗…私も…」

胸がジンジンとして止まらない。もう一度自分から陸斗の唇を求めると、

「『私も』何?」

顔を離され拒まれる。親指で私の唇をなぞりながら

「何?言えよ、瑞希」

熱い目をした陸斗に想いが止まらなくなる。

「…私も、陸斗を…『愛してる』」

満足そうに笑った陸斗の唇を奪った。

「一緒に暮らそう。一生一人になんかしない」

「うん、離さないでね、離れないからね」

「あぁ、ずっとここにいろ」

そう言って私を腕の中に閉じ込める陸斗の胸に頬を寄せ、ここが私の居場所だと、幸せだと実感した。

~~~~~~


『真由香と橋本くんに『一緒に暮らす』って報告しなきゃね』

『んー?そのうちハガキ送るからいいだろ、別に』

『ハガキ?』

『招待状。結婚式の』

『…それプロポーズですか?』

『どうだろな、また流されとけ』

『ちゃんと歩いて行きます!』

『おぅ、二人でずっとな』






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