【完】螺旋のように想いを告げて
「幽霊じゃないのか」
「ワラワは生きておる!」
見たところ年齢的には中学生。
幼い顔つきのくせに上から目線でものを言う。
ちょっと可愛らしく感じてしまう。
「おい、聞いておるのか!」
「お前じゃなくて咲良に会いたかった」
本音を言えば、嫌な顔一つせずに女の子は微笑む。
「それが、雨宮亮の願いなのだな?」
「願い? 願いって言われたらそうかもしれないけど」
一体それが何だというのか。
それよりも、この女の子は俺の名前を知っている。俺のことを知っているのか。
「それが願いでよいか?」
勝手に話を進める女の子に、あからさまに怪訝な表情をしていたと思う。
いくら中学生とはいえ、言動が不審者だ。