見守る恋じゃダメですか
帰り道、桜が散ってピンクの絨毯を作っていた。
その道を2人並んで歩き進める。

 「愛してる、輝琉」

愛おしくて仕方ない。

握っていた手に力を込めた。

 「僕も愛していますよ、夏華。急にそうしたんですか?」

彼は何も変わらずにいてくれるだろうか。

 「ふふっ、何でもないよ」

こんな迷惑ばかり掛ける私のことを好きでいてくれるだろうか。

私の胸元にあるネックレスが揺れた。
勇気をくれる私の宝物。

好きで好きで仕方ないこの想い。
彼に伝わってるかな…?
想いを言葉にしても、しきれないほどの大きな、大きな想い。

この先ちょっとずつでも伝えられていけたらいいな。

 『ありがとう。大好き。愛してる。』

どれも言葉では簡単なのに。
想いの大きさはどうしたら伝えることがだろうか?
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