鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
いきなりやって来て、私の生活をめちゃくちゃにした傲慢で奔放な社長は、

本当に何を考えてるかわからない。

やったこともない秘書をしろといい、
と思ったらただの身の回りの世話で、
と思ったら私の夢を叶える為の準備をしていて、

こんな大勢の前で同じ苗字になれと言う。

私が断るかもしれないなんて事は考えず、何故かサイズぴったりの指輪を勝手に嵌めて。


いつだって私の気持ちなんて完全無視。


でもね、それでも喜んでしまっている私は、
相当彼にハマってるのかもしれない。



「強引な男。」


キラリ輝く左薬指。
それをそっと撫でて隣を見上げる。

それに気づいてニヤリと笑う彼はボソリと一言。



「鈍感な女」









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