水風船
第一章 隣の席
「おはよ~!」
今日から新学期。

ドキドキと不安でいっぱい。

「あ、明衣~同じクラスじゃん」

仲良しの笑南だ。
「わぁ~嬉しい一緒だぁ、」
二人で喜んでいた。

ガタンッ

隣に男子が座った。

「ね~、隣の人かっこよない?」
笑南が小声でいってきた。
う~ん…どちらかといえば可愛い系だけど。

「名前聞いてみてよ」

笑南がまた小声でいってきた。

「やだよ。自分で聞きなよ。」
「え~だってなれなれしくない?」

なんじゃそりゃ。

あたしだってね。

こうゆうの苦手なんじゃ。

「あの~名前なんていうんですか?」
しかたないから聞いてみた。
「…吉浦拓哉」
これが彼との初めての会話だった。


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