気になる彼は同居人!?
「…なら、いいけど。私結構陸君気に入ってるんだよね〜」
「うっそ…あんな奴のどこが!?」
勢いで言った瞬間キッと睨まれる。
「あ…ごめん」
悪気は無いけど、家でのあの態度を見ている私には到底理解できないな。
やりたい放題やってくれちゃうし、人の邪魔ばっかりするし、洗濯物のパンツ畳んであげてれば「触んな変態」とか言うし。
「まぁ…頑張ってね」
「邪魔だけは、しないでね?」
私の肩にポンと手を置いてそう呟くと帰っていった彼女の足音を背中越しに聞く。
当の本人は何も考えてないんだろうな…なんて思いながらあいつが家でくつろぐ姿を想像してた。
一人でのびのびさせるのはなんか悔しいから早く帰ってやろう。