黄金のラドゥール
ハルは首を振った。
「大臣たちの話し声が聞こえたの。

みんな、噂のせいで皇子を悪く思ってた、、
ここまで女を連れ込んで、
まさか失望した、、って。

本当はそうじゃないのに、
違うのに、、！

そしたら我慢できなくて、、」


「ハル様。」
ガインはハルをソファへ運んだ。

「コウジュン、大丈夫かな、、」


「あなたという人は、、
普通ならこわくて何もできませんよ。」
ガインは息をついた。


「皇子が戻られるまで、私がお傍におります。」

「ガインはコウジュンの傍に戻って。
遅くなったけど、ガイン、ここまでありがとう。」

「とんでもありません。
それから、皇子が戻られるまであなたのお傍にいるようにというのも皇子のご指示です。部屋から一歩も出すなと言われておりますので。」

「、、、もしかして、怒ってた、、？
私が飛び出したこと？
ねぇ、、ガイン？？」

ガインは何も言わなかった。
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