黄金のラドゥール
「ラドゥールでなかったら?
私はニホンから、、何も覚えていないけど、

だから、ラドゥールでなかったら?」

「やるしかないのです。
皇子もおっしゃっていた通り、他の選択肢はないのです。


それともあなたは、生きたくはないのですか?」


「ガイン様!」
そこへパタパタとアユールが戻ってきた。

「まぁ、また目をそんなに腫らされて!
ガイン様!!ハル様はお疲れなのですから
ほどほどになさってくださいませ!」

ガインはアユールの剣幕にさっさと追いやられてしまった。

扉が開くと、コウジュンとユンハが視界に入った。


『やるしかない。』

選択肢なんてないのなら。

『やるしかない。』

そうだ、なんとかしなきゃと思ってたのは私も同じ。
今は『生き延びる』それしかない。
それは同じ。

お互いが必要なのは同じ。

ラドゥールとして、彼の傍に居ることが私にも生き延びる道になる。
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