黄金のラドゥール
だが私は。

悲しそうな顔のハルを見つめる。
しゅんと肩を落とすとより小さく見える。


「ハル、お前は天から来たのだろう?

そう、ニホン、と言ったね。

ならそれでよい。」


コウジュンはハルのそばに腰を下ろした。



「今日、確認できたことは2つだ。

ひとつは、おまえが私を狙う皇太子の手の者では無いということ。
いいな、ガイン、ユンハ。

そしてもうひとつ。
正妃として認められるのが、やはり現状では難しいということだ。」
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