黄金のラドゥール
「なかなかに面白い。

いいだろう。
おまえの望み通り好きなところへ帰るがいい。」
わぁっとハルの顔がほころんだ。
その顔にコウジュンは胸がむっとするのを覚えた。

「ただし、私の望みが叶ってからだ。


私は政略結婚ではなく、自分の力で、
自国を守りたい。それが私の望み。

そのためにまず、私の正妃になってもらう。」
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