どんとこい背後霊
…他人じゃないか。

「はい、ミハルさま…」

「ぎゃははははっ!」

突然、道場いっぱいに響き渡るような笑い声が…

「『さま』はいらんて!あっはっはああっつ!」

うーん、第一印象とのギャップがすごすぎて…

つくづく、マイペースなヒトだな

「あのう…でも私、竹刀はおろか、道着も防具も、何にも持ってないんですけど…」

「ああー、そんなん心配いらへん!
防具はアタシの貸したるから、道着だけ、安いの買い!
なっ、なっ、なっ、な?」

「はい…」

「うん、いくらなんでも、ガッコの制服では稽古でけへんからなあ!」

「そ、そうですよね…」

「あんた、入門したら、むっちゃ盛り上がるでえ!
なあ、野郎ども!」
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