どんとこい背後霊
おばあちゃんの旦那さん…つまり、私のおじいちゃんが…

「年季の入った、古い防具やけど、まだまだ十分使えるはずや…
これでよかったら、使い!」

確かに、古い防具だ

あちこちに、細かい傷も入ってるけど…

年代物特有の、何か荘厳な雰囲気が漂ってくる

「本当に…いいの?」

「ええよ、もちろんや!
まあおじいさんも、結構腕はたつ達人やったらしいけど…あんたも、剣道上手になってくれたらええなあ…
…まこちゃん?」

私はうつむいたまま

涙が、ポロポロこぼれてくる

「まこちゃん…どないした?」

ガバッ!

私はたまらず、彼女に抱きついた
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