どんとこい背後霊
私は、今まで胸に抱えてきた疑問を、次々と背後霊にぶつける

元々無口で、控えめな背後霊は…ゆっくりと、ポツポツと語り始める

どうでもいいけど、昔の人だからか、話し言葉が古めかしい!

とにかく、彼の話は…16歳の女子高生には、到底荷が重過ぎる、壮絶なものだった

…………

彼は、播磨一刀斉。

享年(つまり、死んだときの歳は)30歳

時は江戸時代中期、彼は江戸の南町奉行所で、同心として働いていた

今で言う、警察官みたいなものか。

同時に剣の達人で、しょっちゅう町の道場で、稽古に汗を流していたらしい。

ええと…「なんとか流」とかいう、有名な流派のメンキョカイデン、とかなんとか

難しいことはよくわからないけど、とにかく剣の達人だった
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