promise
「もし居なくなったりしたら……捜す。絶対に見つける」
彼の残した手紙を手に泣きじゃくってた彼女が、最後に涙を拭って口にした決意。
それでも拒むなら、わたしは絶対にその手を離してあげない。
「優羽は……シワシワのおじいちゃんになるまで……ずっとわたしと一緒に居るのっ」
小さい頃に交わした聖夜の約束。
わたしはずっと大好きな優羽と居たいから。
「シワシワのおばあちゃんになって、優羽がわたしのバージン無理矢理奪ったんだって……孫と一緒に笑ってやるんだから」
あの時、お星さまの前で約束したよね?
おじいちゃんとおばあちゃんになるまでずっと一緒に居るって……。
「だから優羽が生きててくれなきゃ……わたし一生結婚出来ないよ?」
優羽が結婚しようねって言ったあの頃から、わたしたちは婚約中なんだから。
付け加えるわたしに、優羽は困った顔をして……でもすぐに柔らかく微笑んでくれた。