日だまり堂へようこそ
「あぁぁっ!」
次の瞬間。自分自身の叫び声で目が覚めた。手も背中もベットリと汗がついている。
「夢か…。」
雪斗は起き上がりながらぼやき、深くため息をついた。
久し振りに父と姉の夢を見た。多分それもこれもこの時計が止まってしまったからだと思う。父の形見のこの時計が。
雪斗は寝返りを打つ。
< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop