インタビューはくちづけの後で
やっと唇が離れた時には、私はソファーに押し倒され、耳たぶや首筋や、胸の谷間にもたっぷりくちづけされ、
シャツのボタンは胸元まで開かれ、甘い声が出てしまった時だった。

「その声は今はもう出すな。やめられなくなる。」と口の端をあげて微笑む瑞希さんに

「…み、みっくんの意地悪。」と涙目で訴え、慌ててシャツのボタンを留める。

胸の間にはキスマークまで付いている。それもいくつも…


「芽衣にはものすごく甘いつもりだが…」とくすんと笑って私を抱き起こし深く抱きしめる。

「質問に答えてください。」

「仕事が楽しくなったら、直ぐに結婚できなくなるじゃないか。
だから仕事はしなくってもいいって思ってた。
でも、芽衣はレインボートイ仕事がしたいんだろ。
俺の思い通りにはなかなか進まない。いつまで待たせるつもりだ?」
と口では文句を言いながら、私の頬を優しく撫でる。


「…まだ、質問したいか?これ以上の質問は家に帰せなくなりそうだが…」

「今日はやめておきます。」とため息を吐いて言うと、


「泊まっていくか?」

「帰ります!」

「仕方ないな。送ろう。でももう、芽衣は俺のモノだよ。」と柔らかく微笑んだ。

…何いってるの?
勝手にこんなキスをしておいて…
と怒ってみたけど

キスの最後のあたりは私も彼を求めていただろうか…
とふと、不安になりながら、

贅沢な部屋を後にした。



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