イジワルで優しい彼と再会したら
真琴の返事を待たないで、隆一はさっさと歩き出してしまった。
公園を出ると、しばらくは住宅地が続く。
突き当たりの道を、右に行けば真琴の家、つまり恭介の家の方角だが、隆一の家はおそらく反対方向にある。
学校からの帰り道で、恭介と隆一がそこで別れるのを、真琴は見かけたことがあった。
(さっきのは、どういうことなんだろう...)
「ずいぶん前の話だけど」
また、唐突に隆一が真琴の振り返って立ち止まって言った。
「...あ、やっぱなんでもないです」
「えっ」
「今度は、泣かないで」
「えっ!?」
以前、泣いていたのは、真琴ではなく隆一だ。
あの時、近くに真琴がいたことは、隆一は気がついていないはずだが。
隆一の言葉の意味がわからないまま、交差点まできてしまった。
「ごめん、そういや、俺に話があったんですよね。」
「そ、それは、今日は挨拶をしようとして、...うっかり口が滑ったというか」
本当は、色々聞きたいことがあったが、緊張して何を言ったらいいのか分からなくなってしまった。
「じゃ、気が向いたら練習、手伝ってください。土曜の、朝ね」
わたしが、行ってもいいんですか、と真琴が聞くよりも早く、
隆一は真琴と反対方向に歩いて行ってしまった。
(嬉しいけど、意味がわかんない!!)
真琴は、恭介の家の玄関の前までくると、インターホンを押した。
公園を出ると、しばらくは住宅地が続く。
突き当たりの道を、右に行けば真琴の家、つまり恭介の家の方角だが、隆一の家はおそらく反対方向にある。
学校からの帰り道で、恭介と隆一がそこで別れるのを、真琴は見かけたことがあった。
(さっきのは、どういうことなんだろう...)
「ずいぶん前の話だけど」
また、唐突に隆一が真琴の振り返って立ち止まって言った。
「...あ、やっぱなんでもないです」
「えっ」
「今度は、泣かないで」
「えっ!?」
以前、泣いていたのは、真琴ではなく隆一だ。
あの時、近くに真琴がいたことは、隆一は気がついていないはずだが。
隆一の言葉の意味がわからないまま、交差点まできてしまった。
「ごめん、そういや、俺に話があったんですよね。」
「そ、それは、今日は挨拶をしようとして、...うっかり口が滑ったというか」
本当は、色々聞きたいことがあったが、緊張して何を言ったらいいのか分からなくなってしまった。
「じゃ、気が向いたら練習、手伝ってください。土曜の、朝ね」
わたしが、行ってもいいんですか、と真琴が聞くよりも早く、
隆一は真琴と反対方向に歩いて行ってしまった。
(嬉しいけど、意味がわかんない!!)
真琴は、恭介の家の玄関の前までくると、インターホンを押した。