いつかは終わる恋
最初、何を話したのか覚えていない。

確か、好きな音楽を教えてもらった。

洋楽で、癒される音楽だった。

何時間か話したあと、このまま終わりにしたくないと思い、連絡先を交換した。

それから、無料通話アプリで、話したと思う。

私は、一度気を許してしまうと、なんでも話してしまう癖がある。

障害があることも、持病があることも、ひきこもり気味なことも、元彼のことも。

その人は、話を丁寧に聞いてくれた。

「俺は、警戒心が強いから、素直に話してくれる冬美さんがうらやましい。」

その人は、そう言った。
< 3 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop