溺愛されて困ってます。


社長室を出ると、五月さんがニヤニヤしながら、私の方を見ていた。


「な、なんですか…?」



「翔也、機嫌悪かったでしょ〜。」



あれ?機嫌悪かったのかな?


「え、たぶん、普通でしたよ?」



「あ、そーなの?今日は仕事溜まってるから、集中してる所に声かけると、機嫌悪いはずなんだけど…」


どうやら、五月さんは機嫌の悪い社長と接するのが嫌で、私に行かせたらしい…



「なら、次から芽衣ちゃんに行ってもらおうっと!」



そして、何故か書類を届けるのは、私に決まってしまった…。



< 16 / 141 >

この作品をシェア

pagetop