《これ以上先は、まだ秘密。》
──シーン。
数秒の沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは遥斗だった。
「.......はっはっはっはっ!!」
遥斗はすごく面白そうに
腹を抱えて笑っていた。
「な....!!!なんだよ!!こっちは本気だぞ!!」
それを見てまた遥斗は笑い出す。
笑いすぎて涙目になっていた。
「ご..っごめんって!沙里.....」
笑い終えると、さっきまでの表情とは
全く違って
暖かくて優しい笑顔が夕日に照らされていた。