キミが可愛いわけがない


「よかったね〜若松さん。柚希みたいに優しい人がいてさ〜」


「若松さんは男の人だけいればいいって人だと思ってたかちょっとびっくりだわ〜」


「ちょっと2人とも!」


────グイッ

っ?!


私が慌てて2人を注意しようとしたけど、咲菜が私の制服の袖を捕まえて止めた。


私は咲菜の気持ちがわかる。


今、かよたちが咲菜に投げつけた言葉は私も中学の頃に言われていたから。


すごく悔しいはずなのに、我慢している咲菜はやっぱり強い。


「まぁ、頑張りなよ」


「じゃあ、柚希気をつけてよー」


2人はそういうと、軽く私に手を振ってから教室を後にした。



「咲菜…」


「ああやって直接言ってくれた方が楽だよね」


「えっ、」


「もっとタチ悪い人とかいるからさ」


咲菜は眉毛を下げてからハハッと力なく笑った。



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