私のご主人様Ⅳ

「青海!?」

「…」

その背に銃弾を受けたのにも関わらず、青海さんは動かない。

そこでようやく我にかえったものの、気づいた時には突き飛ばされていて。

逃げる間もなく口と鼻を覆う布に気付いたのも遅すぎた。

「………!!」

「…」

季龍さん…呼んでる。行かな、きゃ。

にげ、なきゃ…。

思いとは裏腹に意識は遠退いていく。

季龍さんの手が伸ばされたのが分かったのを最後に、抗えない睡魔に落ちた。
< 144 / 289 >

この作品をシェア

pagetop