蜜月なカノジョ(番外編追加)



断末魔の叫びが響き渡ってから約十分。

やって来た警察に自分では立ち上がることも不可能になってしまった男は連行されていった。その間も、その後の事情聴取の間も、ナオさんはずーーっと、片時も私から離れずに一緒にいてくれた。

手を握りしめたまま、ずっと、ずっと。

男が捕まっても尚、体の震えが止まらなかった私にとって、繋いだ手から伝わってくる確かな温もりだけが、今にも崩れそうになっていた心を支えてくれていた。


仕事の途中だったにもかかわらず、私のためにここまでしてくれたナオさん。


「もう大丈夫だからね。これからは私が守ってあげるから。だから安心してうちへいらっしゃい」


ギュウッと豊満なバディで抱きしめてくれたナオさんの優しさと温もりに包まれた私に…もはや「ノー」という選択肢があるはずもなかった。

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