春色のletter
第5章 恋物語
夏の気配を感じる少し暑い夜だった。


「夜梨子さ~ん」


吉祥寺駅前で食事を済ませ、アーケードを歩いていると、後ろから声をかけられた。


振り返ると、misakiさんと淳さんが手を振っていた。


「こんばんわ。どうしたの?」


「misakiとご飯食べてたんです」


「たまには吉祥寺でって」


「そっか、美味しいの食べた?」


「ええ、駅前のパスタ屋で」


淳さんが満足そうな顔で言った。
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